当サイトについて

血糖値の病気の症状、治療、予防法や改善方法まで、
血糖値の病気の改善に向けて理解を深めるサイトを目指します。
専門医師はたったの400人しかいません。

高血圧、糖尿病は国民病とも言えるほど身近な存在です。
日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。


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α‐グルコシダーゼ阻害薬と速効型インスリン分泌促進薬

α‐グルコシダーゼ阻害薬(α‐GI)

どんな働きをするの?

一般的に食事の約6割は炭水化物(糖質)をいわれていますが、糖質は小腸でα‐グルコシダーゼという酵素によってブドウ糖に分解されます(消化)。 その後ブドウ糖は、血液中に送られインスリンの働きによって各組織でエネルギーとして利用されたり蓄えられたりします(吸収)。
健康な人では食後すぐに十分量のインスリンが分泌され、食後に増加する血液中のブドウ糖は速やかに処理されています。ところが糖尿病では、インスリンの分 泌する働きが低下しているために、食後のインスリンの分泌が遅れてしまい、血液中のブドウ糖が速やかに処理できずに血糖が上昇してしまいます(食後高血 糖)。
α‐グルコシダーゼ阻害薬は、α‐グルコシダーゼの働きを阻害することで糖質の分解を抑えて、消化・吸収を遅らせることで食後の血糖値の上昇をゆるやかに して、食後高血糖になりにくくします。α‐グルコシダーゼ阻害薬により食後血糖の上昇がゆるやかになると、インスリン分泌の上昇のタイミングが近くなるた め、インスリンが効果的に作用できるようになるので食後高血糖が改善します。


どんな人に用いられる?

食事療法・運動療法ができているのに食後高血糖がみられる軽症の2型糖尿病で、空腹時血糖値がそれほど高くなく、インスリン非依存状態を示す場合に用います。中等症以上では併用薬として考慮されます。


薬剤の種類は?

いくつかの種類があります。 薬剤の選択は、医師が患者さんの状態をみながら、薬剤の働き(作用特性)照らし合わせて最も適切な薬を選択します。


この薬剤を使う際に気をつけること・知っておきたいこと

1
α‐グルコシダーゼ阻害薬を使う際には、食事療法・運動療法がきちんとできていることが特に重要となります。
2
必ず食直前に服薬しましょう。食後では効果がありません。
3
SU薬、インスリン抵抗性改善薬、ビグアナイド薬、インスリン療法を行っていても、著しい食後高血糖がみられる場合で併用すると効果が期待できます。
4
インスリンの分泌を刺激する作用がないため、α-グルコシダーゼ阻害薬のみの服薬では低血糖の起 こる危険は低くなっていますが、SU薬やインスリン療法の併用で低血糖が起こることがあるので注意が必要です。α‐グルコシダーゼ阻害薬を服薬していて低 血糖が起こった場合、必ずブドウ糖を摂ってください。α‐グルコシダーゼ阻害薬の特性上、ショ糖ではブドウ糖への分解を抑えてしまいますので、低血糖はす ぐによくなりません。

低血糖の対処法
5
服薬初期に腹部の張りやおなら、下痢など、消化器の不快な症状が現れやすいので、自己判断で服薬を止めてしまうことがありますが、これは消化しき れていない炭水化物が腸内細菌によって分解されて有機酸が生成されることによるもので、服薬をきちんと続けることで改善・消失します。
6
高齢の方や消化管の手術をしたことのある方は、腸閉塞などの重篤な副作用がみられることがあるので注意が必要です。また、肝機能障害を起こすことがあるので、定期的な肝機能検査は必ず受けるようにしましょう。

血糖コントロールが上手くいかないとき

  • 食事療法・運動療法がきちんとできていますか?
    →摂取カロリーが過剰になっていませんか? 総摂取カロリーに占める炭水化物の量が少なくなっていませんか? 再度、自分のライフスタイルを振り返ってみましょう。食事療法を徹底する必要があります。
  • きちんと指示通りに薬を服薬していますか?
    →飲み忘れや、食直前に服薬していないことはありませんでしたか? もし、生活の変化などによって、服薬のタイミングがうまく合わせられなくなってきたら、ライフスタイルにあった服薬方法に変更したり、他の薬剤への変更も考慮されますので医師に相談するようにしましょう。
  • ストレスにさらされている場合にも、血糖コントロールがうまくいかないことがあります。
  • 糖尿病以外の病気が発症または悪化している場合が考えられますので、定期的なチェックを受けるようにしましょう。

 

速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)

どんな働きをするの?

インスリンの分泌する力が低下しているタイプの2型糖尿病では、糖分の摂取後すぐにインスリンを分泌して、血糖を速やかに低下させる働きが低下しているために、血糖の上昇とインスリン分泌のタイミングが合わないことがあります。 速効型インスリン分泌促進薬は、インスリン分泌のスピードを早めて、食後の血糖の上昇を抑える働きがあります。そのためインスリンをすばやく分泌させることで食後高血糖を改善することから、インスリン分泌パターンの改善薬ともいえます。食後のインスリン分泌量を増加させる作用はSU薬に比べて弱くなっています。


どんな人に用いられる?

インスリン非依存状態で、食事療法・運動療法を行っても十分に血糖が下がらず、食後高血糖がみられる軽症の2型糖尿病に、食後高血糖の改善を目的に用います。


薬の種類は?

いくつかの種類があります。 薬剤の選択は、医師が患者さんの状態をみながら、薬剤の働き(作用特性)を照らし合わせて最も適切な薬を選択します。


この薬を使う際に気をつけること・知っておきたいこと

1
速効型インスリン分泌促進薬を使う際には、食事療法・運動療法がきちんとできていることが特に重要となります。
2
必ず毎食直前に服薬しましょう。服薬後、薬の効果がみられるのがたいへん速やかな薬剤のため、食前30分の服薬でも食事開始前に低血糖を起こすことがありますが、服薬時間をきちんと守っていればほとんどありません。
3
SU薬を用いる前の状態で使う薬として位置付けられています。SU薬の服薬で効果がみられない場合には、糖尿病の状態が悪化していることが考えられるため、無効なことが多いとされます。
4
SU薬との併用は認められていません。
5
速効型インスリン分泌促進薬はインスリンを分泌する働きに直接作用するため必ずしも低血糖が起きないとはいえませんが、低血糖について知り、また低血糖になったときの対処法を心得ておけば心配はありません。

低血糖の対処法
6
肝機能や腎機能の悪化、インスリンを含むその他の血糖降下薬を併用している場合には、特に低血糖が起きやすくなりますので注意が必要です。

血糖コントロールが上手くいかないとき

  • 食事療法・運動療法がきちんとできていますか?
    →再度、自分のライフスタイルを振りかえってみましょう。
  • 服薬の時間帯や服薬量を間違えていませんか?
    →この薬は、毎食直前の服薬が必須です。
  • インスリン分泌する働きがほとんどない、全くない場合、SU薬をすでに服薬していて血糖コントロールが不良であった、などの場合は有効性はほとんど期待できませんので、そのほかの薬剤への変更を考慮します。
  • 他科や他院で副腎皮質ステロイド薬、チアジド系利尿薬などの血糖を降下させる作用を弱める薬を服薬している、またはサリチル酸製剤やβ遮断薬などの血糖を降下させる作用を強める薬を処方されていませんか?
    →何か服薬している薬があれば医師に伝えることが大切です。それぞれの薬の作用が影響し合って十分な効果が得られないことがあります。血糖を降下させる作用が弱まると血糖コントロールが困難になり、強まると低血糖が起きやすくなります。
  • 糖尿病以外の病気が発症または悪化している場合が考えられますので、定期的なチェックを受けるようにしましょう。

 

出典:DM TOWN