当サイトについて

血糖値の病気の症状、治療、予防法や改善方法まで、
血糖値の病気の改善に向けて理解を深めるサイトを目指します。
専門医師はたったの400人しかいません。

高血圧、糖尿病は国民病とも言えるほど身近な存在です。
日本人の2~3人に1人が高血圧、糖尿病患者と言われており、
その数は約4700万人に上ります。


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インスリン抵抗性改善薬とビグアナイド薬

インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン薬)

どんな働きをするの?

インスリンは肝臓、骨格筋、脂肪組織で行われる糖代謝を促す働きがあり、これらの組織がブドウ糖を取り込んでエネルギーに利用したり、脂肪として蓄 えたりすることで血糖の調整をしています。2型糖尿病ではインスリンの分泌の働きが弱まるタイプのほかに、インスリン抵抗性の状態にあるタイプもありま す。インスリン抵抗性とは、すい臓からインスリンが血液中に分泌されていても肝臓、骨格筋、脂肪組織でのインスリンに対する反応が鈍くなっている(感受性 低下)ために、インスリンの血糖を下げる働きが十分に発揮されない(インスリンの効きが悪い)状態のことをいいます。このインスリン抵抗性を引き起こす最 大の要因は肥満であるといわれています。
インスリン抵抗性改善薬は、主に脂肪組織に働きかけて脂肪細胞から分泌されるインスリン抵抗性を引き起こす物質を減少させて、その名の通りインスリン抵抗性を改善することで血糖を下げる薬です。


どんな人に用いられる?

食事療法・運動療法がきちんとできているのに良好な血糖コントロールが得られず、インスリン抵抗性による高血糖がみられる場合に用いられます。肥満 と高インスリン血症がみられる2型糖尿病に効果的とされていますが、肥満でない人に用いても血糖を改善する効果がみられることもあります。また、すでに SU薬などの服薬を行っている場合の併用薬としても用いられることもあります。


薬剤の種類は?

ピオグリタゾン塩酸塩(商品名:アクトス)があります。
薬剤は、医師が患者さんの糖尿病の状態をみながら、薬剤の働き(作用特性)を照らし合わせて最も適切なものを選択しています。


この薬剤を使う際に気をつけること・知っておきたいこと

1
インスリン抵抗性改善薬を使う際には、食事療法・運動療法がきちんとできていることが特に重要となります。
特に食事療法がきちんとできずに過食傾向が続いている場合は、短期的に血糖コントロールの改善がみられても、肥満の有無を問わず次第に体重・体脂肪が増加してしまい、その結果インスリン抵抗性の状態に逆戻りして血糖コントロールが再び不良となることがあります。
インスリン抵抗性改善薬を用いる際には、体重が増加しやすい傾向がありますので、食事療法のきちんとすることがまず大切です。
2
肝機能障害をきたすことがありますので、もともと肝機能障害がある場合は定期的な肝機能検査が必要になります。重度な肝機能障害、肝炎や肝硬変などを合併している場合にはインスリン抵抗性改善薬は使用できません。
3
体内に水分が貯まりやすいため、心不全の合併や過去に心不全を起こしている場合にはインスリン抵抗性改善薬は使用できません。
4
インスリン抵抗性改善薬にはインスリン分泌を刺激する働きがないため、インスリン抵抗性改善薬のみ服薬では低血糖は起きにくいとされています。その一方で、浮腫、貧血、血清LDH、血清CPKの上昇が認められることがあります。

血糖コントロールが上手くいかないとき

  • 食事療法・運動療法がきちんとできていますか?
    →コントロール不良の一番の原因です。再度、自分のライフスタイルを振り返ってみましょう。インスリン抵抗性改善薬は食事療法の代わりにはなりません。特 に食事療法がきちんとできないまま漫然と服薬していると、最終的には糖尿病が悪化したり、動脈硬化症が進行することがあります。
  • インスリンの分泌量の低下が起きている可能性があります。
    →インスリンの分泌を促進する働きのある他の薬剤の併用や、切り替えが考慮されます。
  • 糖尿病以外の病気が発症または悪化していることが考えられますので、定期的なチェックを受けるようにしましょう。

 

ビグアナイド薬

どんな働きをするの?

肝臓では常にブドウ糖が産生され、血液中に放出されています。この肝臓での糖の産生にはグリコーゲンの「分解」と「糖新生」という2つの過程があり ます。糖新生とは、乳酸やアミノ酸などのブドウ糖以外の物質からブドウ糖を産生する過程のことをいい、インスリンはこの糖新生が過剰にならないように調整 しています。2型糖尿病ではインスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性によって、糖新生が過剰になってしまいます。
ビグアナイド薬は、この肝臓で行われている過剰になった糖新生を抑えることで空腹時血糖を下げます。そのほかに、腸で行われるブドウ糖の吸収を抑えたり、 骨格筋などのインスリン感受性を改善してブドウ糖の取り込みを増加させるなどの働きにより、間接的なインスリン抵抗性の改善効果を得ることができ、さらに食後高血糖の改善もするといわれています。


どんな人に用いられる?

肥満とインスリン抵抗性による高インスリン血症がみられる2型糖尿病への使用が最もよく、血糖コントロール改善での体重の増加がしにくいとされています。なお、肥満でない人に用いても血糖改善効果がみられることもあります。


薬剤の種類は?

いくつかの種類があります。
薬剤は、医師が患者さんの状態をみながら、薬剤の働き(作用特性)を照らし合わせて最も適切なものを選択します。


この薬剤を使う際に気をつけること・知っておきたいこと

1
ビグアナイド薬を使う際には、食事療法・運動療法がきちんとできていることが特に重要となります。
2
SU薬やインスリン療法単独での治療で十分な血糖コントロールがみられない場合の併用薬としても用いられます。また逆に、SU薬やインスリン投与量の減量が可能となる場合があり、β細胞の負担を軽減したり、高インスリン血症改善につながることもあります。
3
ビグアナイド薬にはインスリンの分泌を刺激する作用はないため、インスリンの分泌量は増加しません。
4
インスリンの分泌を刺激する作用がないため、ビグアナイド薬のみの服薬では低血糖の起こる危 険は低くなっていますが、アルコール摂取、その他の薬剤やインスリン療法と併用して場合には注意が必要です。まれではありますが、血液中に乳酸がたまって 意識障害に陥る乳酸アシドーシスという重篤な副作用があります。
5
心臓・肝臓・腎臓・肺の機能障害、循環障害、大量のアルコールを飲む、栄養不良、下垂体・副腎機能不全、高齢の方、インスリン療法の絶対適応のある方には使用できません。
6
特に、吐き気・食欲不振・下痢などの消化器症状、強い倦怠感や筋肉痛などがみられやすいので、これらの症状が起こった場合は主治医に知らせるようにしてください。

血糖コントロールが上手くいかないとき

  • 食事療法・運動療法がきちんとできていますか?
    →コントロール不良の一番の原因です。再度、自分のライフスタイルを振り返ってみましょう。
  • インスリンの分泌量の低下が起きている可能性があります。
    →インスリンの分泌を刺激する作用のある他の薬剤の併用、併用薬の変更やインスリン療法を検討します。
  • 糖尿病以外の病気が発症または悪化している可能性が考えられますので、定期的なチェックを受けるようにしましょう。

 

出典:DM TOWN